2010年1月25日月曜日

いきざまさまざま


『チャンピオン』と『極太』に空港まで見送られた時、
「いまだに海外に留学するって実感が無いんだよなあ」
と僕は二人に言ってましたが、三ヶ月経った今でも留学している実感が沸いてません。

それまでの海外生活における通信事情と言えば、手紙やら国際電話やらに一々切なる情熱をこめて日本との連絡を取り合っていたし、日本の情報収集に関しては、めったに出会わない日本人と出会った時、その日本人が持っていた雑誌を例えではなく本当に擦り切れるくらいまで読ませてもらうというくらいのものだったのに、インターネットのおかげで今ではその通信事情も含めて、海外生活が随分お手軽なノリになりました。

そのインターネットからの情報により最近の日本では大河ドラマの影響で坂本龍馬が少し盛り上がっていることと、『レスラー』がDVD化されたことを知った今日この頃です。

『レスラー』と言えば全世界映画賞54冠の評価を受けている、いわゆる成功した作品みたいですが、実は僕がこの映画を観たきっかけは福岡の『ヤンキー』に無理矢理映画館に連れていかれたからというもので、その時はかなりの嫌々感をヤンキーに投げつけていました。

で結局、観終わってからはべた褒めというかべた惚れで、いかにもな付け焼刃の知識で映画評論をヤンキーがうんざりするくらい語っていたのですが、あえて短めにまとめるなら、あれはあんまりストイックじゃない上に破壊願望が多少なりともある実写版「あしたのジョー」といったところ。(長いか)

DVDの宣伝コピーには「男の生き様」とか「真の男」とかの言葉が使われていたけど、あれはそんなに安直な鼓舞系ドラマではないと思っています。
僕が思うにあれは逃げ道や受け皿を失くした破綻者の哀愁物語です。

「男の生き様」といえばそれこそ龍馬が日本の男が憧れる理想系のように扱われていて、それ自体に文句を言うつもりは無いのですが、昔、龍馬好きのある芸能人が言った
「日本人はみんな龍馬になりたいんだよ」
みたいな意味のことを何かの紙面で読んだ時は、心の中で即座に否定しました。
「何言ってんだよ、日本人はみんな矢吹丈になりたいんだよ」

あの時僕は15歳。ジョー兄ぃはカッコよかったなあ。
今なら矢沢永吉とかでもいけるな。

インターネットから送られてくる情報はもちろんこんな情報だけではなく、政治家の問題から犯罪まで、醜いものやら情けないものなど、知って損したような情報もたくさんあります。
彼の進退はどうなるのか、という個別単位のことから、日本人は、いや人間は一体どこへ向かうのか、といったデカいんだか小さいんだか、賢いんだかくだらないんだかわからないようなことを無作為に、そして無責任に考えてしまいます。

人のこと心配するのはいいけど、厚みがありそうタイトルと前フリから急に飽き始めて、浮遊させたブログを書いているようなお前の我儘な人生はどこに向かってるの?
なんてことを知り合い全員から言われそうですが、常に危機感の無い僕にはこれがどうにもわかりません。

ならばせめて生き方くらいはどっちを向いているのかわかっているのでしょうか。

はい、現時点のならわかっているつもり。

さて、明日はどっちだ。
ジョー兄ぃはカッコよかったよな。

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