2010年1月10日日曜日

今日は


中学生のころ、自分がサッカーで世界チャンピオンになるものだと信じて疑わなかった僕が、将来インタビューでサッカーを始めたきっかけを聞かれた時に「兄ちゃんがやってたから」という答えは全然ドラマがないなあ、なんて要らない心配をしていました。

高校の時に、その後長いこと後遺症が残るくらいの大怪我をするのですが、キャプテン翼のように全国大会の決勝でゴールポストに激突したから、という劇的なものではもちろんなく、練習試合で競り合いの際に変なふうに足をついちゃって、というものでした。

ブラジルに行こうと思ったきっかけは、中学のころ家出をしたときに田舎町らしく学校中で騒ぎになり、あっけなく先生につかまって「てっきりおまえは空港でブラジル行きの飛行機を眺めながら泣いているのかと思った」という、たぶんその当時の僕の「プロになりたい」という発言から大幅に解釈を捻じ曲げた末のコメントをされ、それに影響されたからというものです。

こんなふうに今の自分の日常や人格に少なからず影響を与えている大きな出来事や習慣のきっかけというのは、小説と違って現実世界を生きている僕にとっては大抵があっけないものです。

イギリスに来たきっかけはというと、数年前月並みな幸せ選ぼうとした僕に対して
「本当にそれでいいの?あの夢はどうしたの?」
とある女性が、前に半分寝ぼけながら夢物語的に僕が語った夢を持ちだして問うたからというものです。

あのときのお互いの状況を客観的に考えるとおそらくは嫉妬混じりの言葉だったんでしょうが、音の上では具現されたその言葉がやたらと僕に(変な表現だが)夢という現実を突き付けているみたいで、
「あなた、今後の生き方をここで決めなさい」
と詰め寄られた気分でした。

また僕が「いい人間になりたい」、「世の中のためになる人間になりたい」と思ったのは、貧困や圧政に苦しんでいる人々の話をそこそこ有名な映画で知ったから、というものです。
それをDVDで観たのですが、場所はラブホテルで、僕の隣にはその女性が結構な鼾(いびき)をかいて寝ていました。

ラブホテルというシチュエーションは軽い笑いに持っていくことが出来るからいいとして、演出好きな僕としては「映画を観て」というキーポイントはあんまり言いたくないものですが、たいていのきっかけはこういうものです。

ちなみに僕はその女性のことが大好きだったのですが、理由があって悩んだ末に別れました。
優柔不断な僕が後にも先にも唯一僕から別れを告げた女性です。


もうきみに会うこともないだろうけど、女々しくも未だにきみに感謝をしているし、やはり女々しいからか誕生日も覚えています。




と思って一応おめでとうメールを送ってみたら日にち間違えてた。ダメだこりゃ。

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