家の門に掛けられていた「セールスおことわり」の看板が新しいのに変わった、ということ以外彼に関しては取り立てて記憶すべき出来事も無いのですが、尾形くんは面白くて明るいお兄ちゃんでした。
尾形くんのお母さんは恰幅がよく、その体つきだけではなく顔までもが映画に出てくる黒人の小太りおばちゃんを連想させる、なかなかのハードパンチャーでした。
その血を引いた尾形くんはお母さんと違って体は痩せているのですが顔は少し濃いめに造られていて、黒人と言うほどではないにしてもまあまあパンチの効いた顔をしていました。
彼が小学校を卒業してからはほとんど顔を合わせることも無かったのですが、どういうわけだか程よく顔の濃い人を見ると尾形くんを思い出してしまうことがあります。
濃い顔にも様々なタイプがありますが、全ての濃い顔に対して思い出すわけではなく、かと言って尾形くんタイプの顔に対してだけというわけでもなく、我ながらここは不思議な部分です。
ポイントとしては「程よく」というところと、キャラも尾形くんのように程よく濃くて明るい方がいい、といったところでしょうか。
そしてそれらは決まって女性です。
僕はそれらの女性を見ると実際にそうであるかどうかは置いといて、心の中で
「尾形くんに似てる」
と呟いてしまいます。
昨日、似てないのに「尾形くんに似ている」ソフィアが、職場の同僚二人をクラブに連れてきました。
ホセが昨日限りで学校を辞めてもうすぐ帰国するということで、クラスメイトの仲良したちと集まってのクラブだったのですが、初対面の人を連れてきたところで気に留める者はもちろん一人もいません。
ただし、二人ともソフィアに似すぎていました。
特にかなり年上に見える方は日活映画のような男臭さと日活ロマンポルノのようなエロ臭さが顔からにじみ出ていて、ソフィアと一緒に踊っているのを見た時はなかなか内臓に響きました。
近くにいたホセに「三人は家族なのか」と聞くと、「ノー」とのこと。
「にしても三人とも似すぎだね。プププ」
とホセに軽口を叩いてみたけれど、フラットに戻りホセのFACE BOOKを見てビックリ。
写真や友達からのコメントを見るとどうやらホセとソフィアは兄妹か親戚か何かみたい。
あーあ。またやっちまった。
ソフィアをあんなAV男優と似てるなんて言ってごめん。
写真は学校のカフェで撮ったもの。
上がホセとディアナ。彼女はパンチが効きすぎてる。
下が右から麗しきアマンダ。尾形くん。結婚して9年間、旦那に一度もデートに連れて行ってもらってないチリ人のマルタ。古き良き辛抱強い日本人女性のイメージ。チリ人妻アニータのイメージは全くない。
ところでロスィオってアニータにちょっと似てるよね。
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