2010年3月30日火曜日

受け入れないシリーズ


超久々の受け入れないシリーズ。
といっても今回はあるあるネタ的なものではありません。

春のセンバツ高校野球。

夏の甲子園でもいいんだけど時期的にこっちが話題だから。
まあ、要は高校野球に関してのことです。

「甲子園球児っていつまでたっても年上に感じるよね」
のあるあるを一切受け入れられないのは前にも言及しましたが、それ以前に僕は高校野球が割と嫌いです。
しかし野球そのものは好きです。

ちょいちょい「プロ野球は観ないけど高校野球は大好き」という人がいますが、彼らにその理由を尋ねると決まって「高校生であるがゆえの面白さ」を前面に押し出して答えてきます。

その彼らが述べる「好きな理由」がそのまま僕にとっては「嫌いな理由」になっています。

日本人の日本人たる所以(ゆえん)、つまり日本人らしさを僕は好み、常にそれに関して語っていますが、教育やスポーツの上での「軍隊っぽさ」は指揮される側の頃から指揮する側になった今に至るまで一貫して嫌いです。

野球そのものは好きなわけだしひたむきな高校球児も別に嫌いなわけではないので、僕を高野連のトップに就かせて全権をゆだねてくれないかなあ、などと高校野球シーズンは常に妄想しています。

その圧倒的な権利を持たされたらまずやることは

ボーズの禁止。及び「全員同じ髪型」の禁止。(ただし一チーム二名まではボーズOKとする。その場合届け出が必要で、その二名も全く同じタイプのボーズは許されない)

あの変な形の帽子、禁止。頭にフィットしたやつにしなさい。

ベルトも禁止。理由はゴルフ、ビリヤード、ボウリング、ダーツなどの類いの今ひとつスポーツとして認めたくないものの部類に入っちゃうから。分かる?この意味。なんとなくわかるよね。つまりベルトしてダッシュしたりスライディングしたりするなということ。

高校野球経験者は監督になれない。助監督という位置づけならOK。

ピッチャーが投げていい変化球はフォークと縦のカーブのみ。
この二つも一打者に対してそれぞれ一球ずつまでしか投げてはいけない。

その縦のカーブも「ドロップ」と呼ぶことにする。(沢村栄治に敬意を表して)

ポジションによる背番号の統一、あれも無し。

ベンチから出していいサインは「ホームラン」のみ。
ヒットエンドランも盗塁も野球の戦術の中で、教育上特に問題は無いと思われるが、サッカーのように実際に声に出して伝えるか、アイコンタクトでがんばろう。

「ホームラン」というお茶目なサインを残したのはサインそのものは子どもの秘密の遊びじみてて好きだから。
同じ「ホームラン」のサインでも5種類以上考えて事前に高野連トップである僕に提出。
その際、審査があり、既存の「帽子のつばを触ったり」や「肘や肩を触ったり」という色気も面白みもないものは全て却下。
マネージャーが投げキッスしたら「右方向にホームラン」とか、監督がズボンを全開に降ろしたら「場外ホームラン」とか補欠の高島くんがアンジェリーナジョリーのモノマネをしだしたら「レフトポール直撃のホームラン」とかチャーミングなのを色々考えて。

あと絶対廃止したいのが送りバント。
送りバントをしたチームはその時点で負けが決定。部活そのものも一年間の活動禁止。
スクイズなんかやった日にゃ即廃部。
そうだ、この際だからバントそのものも禁止しよう。

ユニフォームにも審査があり。つまりダサいのは禁止。

つち持って帰るのも禁止。あれ嫌い。
どうしても甲子園に出場したという思い出なのか証拠なのかが欲しいのなら何か他の物を考えてあげます。
本に挟むしおりなんかどうだろう。一枚350円でちょっとボり気味に売りつけて。
すぐ無くなっちゃいそうだけど、思い出なんてものはそれくらいがちょうどいい。後は記憶しなさい。

こんな話、高校野球ファンに聞かれたら怒られそうだけど、元高校球児のポシくんにこの話をしたことがあって、そのときは優しいポシくんはニコニコ顔で聞いててくれました。

ただ、バントの話を教育者目線で僕が熱く語った時は
「でもある時期に絶対に長打者になれないって気付くときがあるんですよ」
という前置きで元2番バッターのポシくんが反論しました。

才能やセンスのある人間に囲まれた環境で、どうやって平凡な自分がレギュラーとして試合に使ってもらえるかを考えたときに「みんながやりたがらないことをやる」「チームプレーに徹する」という、周りから要求される位置づけを狙うのも一つの手段、というより残された道だ、と彼は言っていました。

なるほど。この手の努力話も美談も嫌いじゃない。
ただし、たかだか高校生の部活レベルのそれをテレビで流すなよ。

実を言うとまれに僕も好んで高校野球を観ることがあるのですが、それは松坂とかダルビッシュとか菊池とか王道にスポーツエンターテイメントとして楽しめる選手が出てきたときくらいなもので、高校生レベルの苦労話にスポットを当てた観方はもちろんしません。
それはメディアで流すことではなく、本人や周りが噛み砕いて消化していくものだと思っているからです。

スポーツ番組なら決勝の一試合をテレビ放送すれば充分。
あれをスポーツとしてみなさず、教育もしくは文化枠で放送しているのであっても全試合は要らない。
その分を他の部活とか、それこそ観客席で応援しているブラスバンドの全国コンクールとかに充ててやれよ。

ブラスバンドついでにもう一つ。
高校生の頃、夏の県予選に出場する野球部の各打者の応援歌を、ブラスバンドの曲に合わせて全校生徒で校庭で練習していたんだけれど、仲のよかった野球部員のそれを実はノリノリで歌いながら「俺が野球部だったら絶対このブラスバンドのサウンドは使わないなあ」と思ってました。

同じく軽音楽部のバンドマンたちとも仲がよかったので
「あいつらに頼んで俺の登場曲は The Black Crowes の Twice As Hard のイントロだな」
と妄想してました。

実は俺、両投げのピッチャーで、右は160キロの剛速球と沢村張りのドロップが投げれんの。左は155キロくらいしか投げれないんだけど、チョー落ちるフォーク持ってんの。
で、打順は一番がいいかなあ。ホームランしか打たねえけど。
などと妄想は広がるばかりでした。

結論、俺、あんまり高校野球が嫌いじゃないね。
テレビで流れる高校野球が嫌いということか。

そうそう、俺が高野連のトップになれないなら水島新司監修でもいいよ。
帽子のつばがザックリ裂けてるヤツとか葉っぱくわえてるヤツとかいろいろ出てきて楽しそう。

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