2010年3月1日月曜日

ワタシ、スコシヨッテマス


タイトルのセリフは、日本のアニメオタクから転じてやや親日家のジャミーリがパブで何度か言った言葉です。

「今週は木曜日にギグが無い代わりに、今夜アンプラグドのステージがあるから一緒に行かない?」
とブルーノにメールで誘われたはいいが、同時送信したトッコさんにもあみちゃんにも断られたらしく、週の初めから野郎二人でホモごっこをする体力は無かったのでファンキーコロンビアンズ(ジャミリとディアナパオラ)を誘いました。

場所は先週のギグと同じパブで、月曜だからか人の入りはそんなに多くなく、ゆっくりとテーブルにつきながら4人でアコースティックライブを楽しみました。
と言っても僕以外の3人はほとんどお喋りに時間を費やしていて、真面目に聴き入っている僕の横顔を見てはファンキーズがしきりに
「おまえ、悲しいのか?」
と聞いてきました。

真面目に聴いてるだけだって。
おまえら、失礼。

しかしその「真面目に聴いてるだけ」がつまらなかったのか、とうとう僕も彼女たちのお喋りに付き合わされることになります。

おそらくは3人で話をしていた時の話題の続きだったのでしょう、
「アタシらみんな、キッチーのことをキュートだって思ってるんだよ。そしてdivineだとも思ってるんだ」
とディアナパオラに言われました。

キュートが褒め言葉かどうかは一先ず置いといて、divineの意味がわからなかったので辞書を引いてみると

[形]
1.神の(⇔human)、神聖の
2.神に捧げた、神聖な
3.神のような、神々しい
4.素敵な(heavenly)、完全な
[名]
1.神学者:聖職者、牧師
2.〈the D~〉神

とありました。

そう言えばあみちゃんにも「仙人みたい」と言われたことがあります。
僕の年老いた年齢を若干揶揄した言い回しなのかな、とあの時は思ったけど、今回にしても僕のどの部分を指してそう言っているのかが分かりかねます。

いずれにしても鬼畜のキッチーが聞いて呆れるよな。
ブログのタイトルも「キューティーの神聖見聞録」に変えよっかな。

普通、恋人同士にしろ、付き合う前の男女にしろ、相手の嫌なところが見えてきて(増えてきて)恋愛の対象ではなくなっていくのに、もしこの神様的扱いが本当のことだとしたらすごく珍しいケースでの、これも失恋というものです。

とりあえず「アタシらみんな」がどの範囲までを指すのかが気になりました。
おまえら二人だけだったら別にいいけどクラスメイトのみんなを指すのであれば、パティにもジュリアーナにも同時に失恋です。

とは言えそんなことを聞くのも面倒臭かったので、とりあえず「cute」や「divine」が褒め言葉かどうかだけ聞いたら、一応「まあな」との返事をくれました。

パブから出て、自宅が近いブルーノと別れて三人で駅まで向かう時、顔が疲れていたのかまた二人に
「おまえ、悲しいのか」
と聞かれました。

そんなことないよ、と答えると、「ホントか、ハッピーか?」としつこく追及してきます。
横断歩道を渡りながら「ホントだよ」と答えようとしたその時、建物の間から満月が見えました。

「あ、満月だ!!見て見て、ほら満月!!」

子どものような僕のはしゃぎように反応して、二人も歩きながら振り返ります。

再び二人がこちらを振り向いたときに
「な、ハッピーだろ」
とムカつく笑顔で得意気に言ってやりました。

あ、このグッドタイミングなラッキー感が神々しいってこと?
て、日本人の中年に神様も随分お手軽に扱われたものです。

彼女たちのバス停を探しながら今夜4度目くらいの
「私、少し酔ってます」
がジャミーリから出た時には、そういうタイトルの演歌か歌謡曲があってもいいよな、なんてぼんやり考えました。

帰り際、ロスィオやラウラやジャディーラと毎日しているホッペ空キッスを二人にもしました。
何故だかわからないけど、実は二人にしたのはこれが初めてのことです。

だからと言って別に春の訪れを感じたわけではありません。

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