十代の時に腰を壊してからヨガとかピラティスとか、体が柔らかくなるイメージのあるものに興味があり、せっかく今、時間に余裕があるのでその手の類いのものをネットで検索していました。
掲載されているどのレッスンも値段が高かったんだけど、その一つに「気功」なるものがあり、ヨガやピラティスに比べて格段に料金が安く、しかし記載文を読んでいるとちょっと怪しそう(言い意味で)。
この手のサークル勧誘の代表者名にはファーストネームを用いることが多いのですが、その気功の先生らしき人の名前には男らしい、そして達人の雰囲気漂う日本人の名字が平仮名で記載されていました。
怖いもの見たさの精神はいくつになっても治らないもので即刻メールを送り4月第一週目の今日、その体験に行ってまいりました。
いやあ、面白かったねえ。
まず着いて早々挨拶をしてくれた女性がネットの掲示板に記載されてた連絡係の方であることが分かり、達人の名字だと思っていた名前がその女性のファーストネームであることが判明。
「え、女のコの名前にそんな強そうな動物の名前つける?」
「逆にそのまま男の子のファーストネームにも使えるよね」
との感想はもちろん胸に秘めておきました。
あだ名は『いい人』に決定。
彼女はサポート的な先生といった役どころで、しばらくして同じくサポート先生の『女上司』とメインの先生の『体育』がやってきてレッスンは始まりました。
ちなみに教える側のこのお三方は全員僕よりちょっと年上に見える脂の乗り切った魅力的なお姉さん。
つまり世間的にはおばさん。とかは言いっこなし。
他にはまだ新人っぽいお姉さんと、僕と同じで初体験のお兄さんと、唯一の外国人(イギリス人)のマークと一緒に少人数でのスタートです。
おかしくもないところでみんなで馬鹿笑いをしたり、酔っ払いの真似をして歩いてみたり、動物になってみたり、宇宙を感じたり、海や川に入ってみたり(もちろんイメージで)で、常に自分を客観視してしまう悪い癖のある僕は、この手のものは盛り上がりに欠けて「無し」なんだけど、みんなニコニコ顔で楽しそうだったのと、自分の今までの人間関係でこの種の人達との付き合いが無かったことから、終わる前からこのサークルに入会させてもらうことを自分の中で決めてました。
突っ込みどころというよりボケどころがたくさんあったレッスンの最後に「気の交換」と言って、先生の『体育』が一人ずつ、「気」で後ろに吹きとばす…というより押すのですが、これには個人差があり先生のいる壁の端から反対側の端まで「気」に押され続けられる人もいれば、わずか5、6歩後退しただけで止まってしまう人もいたりとなかなかスパイシーなことが行われました。
僕の番になり、先生に指示された通りお互いの手首と手首をくっつけて、腰を落として足腰を前後に、手首は円を描くように動かす(先生いわく「気を練る」)のですが、普段、日本人の魅力的な年上の女性に接する機会の無い僕は、フォークダンスでお気に入りのコと手を繋いでいる小学生のごとく舞い上がってしまいました。
結果、後退歩数1歩。
しかも「気」ではなく自力で。ずるっこして。
引きで見たら三人のおばちゃんが教えている健康クラブみたいなので「稽古」というよりは「レッスン」という表現が適当であろうとはいえ、そこは腐っても「気功」。
中国何千年かの歴史あり、武道にもルーツあり、にカテゴライズされそうなこの手のものに、雑念の塊が丸腰で歩いているような僕にはあんまり向いていないみたいです。
そんなことより『体育』先生やサポート役の二人の先生に僕の妄想あれこれを見抜かれていないかな、なんて気功に過大に畏怖しながら体験レッスンを終えたのだけれど、とりあえず首の凝りと背中の張りが治ったらいいなあくらいの気持ちで続けてみることにします。
帰りにみんなで行ったパブでの会話も興味深かったので。
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